銀の魔術師と捕縛の糸

7.暴発 01
「…………………………っ!」
風圧で床に叩きつけられた。

――何だ?
衝撃にしかめた顔を風上に向ける。



―――――――――轟っ



それが、首をもたげた。
こぼれおちる黄金のきらめきは、呪力を孕み、
翼を、振り下ろす――

「かく依し奉り国中に荒ぶる神たちを神問わしに問い賜い神掃いに掃い賜いて語問し磐根樹の立草の垣葉をも語やめて天の磐座放ち天の八重雲伊豆の千別に千別て天降依し奉きっ」
とっさの結界が、震えた。