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銀の魔術師と孤独の影
6.決行 03
四拍呼吸で自分自身の気を整える。
集中力を高める。
「此処にありし万象に通ずる魔法円、今彼方より溢れし力の井戸を此処に掘らん」
現実世界に重ねて、幻視される世界が重なる。
魔法円からあふれ出た呪力が体育館に広がり、夕日を受けてきらめく。
「この泉の中に棲まいし精霊は此処にあり。さればなせ。今我が手中に泉の秘宝を生みださん」
体育館を満たしてた呪力が逆流し、密度を上げて差し出された夏葵の手に向かう。
「かく成せ」
――同時に、体育館の扉が強引に破られた。
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