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銀の魔術師と捕縛の糸
6.衝動 03
最後まで聞き取れないはずなのに、答えを知っている。
そんな気がした。
衝動がより一層強まる。
外界を知覚できない。
俺が俺でなくなる。
俺という存在が危うくなる。
俺という存在が希薄になる。
霞む目に、ちらりとまばゆいものが映った。
花弁のように流れる。
どこかに触れたような気がした。
そこから身体が軽くなるような感じる。
そして、耳鳴りと、悪寒が、
俺は、何――――――――?
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