夢殿
Breaker 07――消えた。
ならこれは夢か、それともbreakerが夢にも現実にも表れる非常識なものだからか。
俺の思考回路は、混乱の頂点に達した。
わからない。
何を考えているのか。
何が何が何が何がわからないのか。
何を何を何を何を考えるのか。
breakerの言葉がランダムに脳内をめぐる。
わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない!!
俺の、基準が
俺の中に、強烈な否定感情が沸き起こった。
ナニモミトメタクナイ
ふらりと、足が一歩前に出た。そのまま勢いがつく。よたよたとした歩き方から、いつの間にか走り出した。
人がどっと多いところでは、周りをかき分け、突き飛ばした。
誰かが何か言っている。わからない。
誰かが俺の腕をつかんだ。めちゃくちゃに腕を振って追い払った。
内の恐慌は大きくなる。
外の恐慌は拡大する。
「あ、あああ…………!!」
オレハナニヲスレバイイ
オレハドコニイケバイイ
オレハ、オレハ、オレハ、オレハ……
その夜、町の闇の中で、サイレンが鳴り響いた。